FM三重『ウィークエンドカフェ』2014年11月15日放送

春は新緑が美しく、夏は川遊び、秋は紅葉、冬は山登り・・・一年中自然と触れ合って旅を楽しむことができる町。
それが大台町です。
道の駅大台で売っている朝どれ野菜は、みずみずしくて味が濃い。
奥伊勢フォレストピアの温泉はとっても癒されます。
週末にちょっと出かけようと思ったら、大台町がおすすめです。
今回は大台町観光協会の野田綾子さんに、大台町の魅力をお聞きしました。

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■夫婦で大台町に移住し1年7ヶ月 人のあたたかさを感じる!

実は私、去年の4月に夫婦で大台町に移住したばかりで、こちらに住んでまだ1年と7ヶ月なんです。
もともとは愛知県豊田市。
住まいを探すにあたって、最初は岐阜の山奥や、もっと近くの豊田市内を想定していたのですが。ちょっと三重県まで広げて探してみようか、と。
そうしたら、たまたま大台町にある中古住宅が良くて、その家から見える景色も素晴らしくて。
「ここに住もう」と、本当にフィーリングで決めてしまいました。

こちらに越してきて、隣のおばちゃんとかに、畑がしたいんだけど・・・と相談したら、
「うちの畑、余ってるから貸してあげるよ」
と言ってくれて、もう、すぐに次の日から貸してくれて。
畑を耕してると、今度はご近所さんが声をかけてくれて。
「偉いなあ。今は玉ねぎの時期だぞ、かぼちゃは植えたか?玉ねぎはもう植えたか? 苗が余っとるであげるぞ」
とか。
みなさん親切で、手取り足取り助けてくれるんです。
本当に人が温かいし、良い所に住んだな、と思っています。


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■山登りのおもしろさ!

もともと学生時代、スポーツをやっていたこともあり、アウトドアなどの外遊びや太陽の下で過ごすことが好きでした。
大台町に来てからは、山登りにハマっています。
登山の楽しさは人それぞれだと思いますが、スポーツと違って『いかに楽をして登れるか』を考えられるのが良いかな、と(笑)。変な言い方ですが。
それが今、山登りが長続きしている理由だと思います。
例えば、
「登山って重い荷物持って登るのは大変じゃない?」
と聞かれますが、重い荷物が大変ならできるだけ軽い登山用具を準備して、少ない荷物で上がっていけば良いと思うし、もっと言うと、大変な山には登らなくても良いんですよ。
今の自分の体力にあった山道を、自分の体力に合った装備で登っていけばいい・・・そういうふうに考えたり、計画したりするのも楽しいですね。
スポーツだと、『楽をして』って考え、絶対ダメですもんね。
でも山登りは、ちゃんと計画をして、楽しく登るにはどうしたら良いかな、ここで休憩したほうが体力が最後まで持つんじゃないかな・・・ということを考えながら登るのが、醍醐味だと思っています。

大杉谷登山道には、平成16年の大災害で一部通行止めでしたが、今年、10年ぶりに全通し、復活しました。
初めて来られるお客様はもちろん、10年前に大杉谷に来た方や、20年前に来たけど、その後通行止めになり来られなくなっていた方など、60歳を過ぎた高齢の方も楽しんでもらっています。
大杉谷はリピーターも多いし、ファンになってくださる方も多いですね。


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■大台町の美味しいもの!

大台町は鮎が名産。
とても美味しく、鮎料理を出している店が何軒もあるので、ぜひ味わってみてください。

『道の駅 奥伊勢おおだい』には、元坂酒造さんとコラボした『酒スイーツ』もおいてありますよ。
酒粕を使ったプリンが私は大好きで、オススメです。
酒粕のこってりした味わいや香りが口の中に残るので、甘酒を好きな方なら、絶対にハマる味です。
そして、お酒が美味しいということは、お米も美味しいんです。
大台町では、9月〜10月に新米が穫れます。
近所の農家さんからおすそ分けしていただくことがあるんですが、本当に米の粒が立っていてピッカピカなんです。
美味しいですね!
私が住んでいたのは、愛知県でも平野なところだったため、稲作は下流域の川の水をひっぱっているんですね。

こちらは上流というか、山からの水をそのまま引いているので、美味しいんでしょうね。
ここで暮らしていると、美味しいものがたくさんあるので、気持ちが豊かになります。
すごい幸せです(笑)


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■大台町のこれからのイベントとみどころ!

大台町観光協会では『フィールドマイスター』と言って、大台町の豊かな自然をガイドする制度があります。
大台町内で活動されている熊野古道や歴史をガイドしている方、子供に向けて案内する自然学校の方など、いろいろな活動をされているフィールドマイスターと、大台町内に住んでいる方と協力して、大台町の自然を結びつけるようなイベントを企画しています。

例えば来週末(11月22日)には、今年から始まった宮川ダムの遊覧船に乗ってもらい、さらに大杉谷のちょっと手前をウォーキングするというイベントを計画しています。
12月には『熊野古道と北畠具教の歴史ウォーク』も企画しています。
熊野古道というと紀北町から南エリアというイメージがありますが、実は玉城町からずっと続いているんです。
北畠具教の史跡も大台町にあります。

昔、熊野古道には橋がなかったため、渡し船を使っていました。
その一つが大台町の『三瀬の渡し』。
今、それを復活させている『ふるさと案内人の会』と『三瀬の渡し保存会』が共同でイベントも企画しているので、ぜひ皆さんに知っていただきたいですね。

今、挑戦しているのは、自然の素晴らしさと人の暖かさをつなげるイベントやツアーの開催。
たくさんの人数を一人のガイドさんが連れて行くのではなく、5〜6人の少人数で、アットホームに、いろいろなおしゃべりをしながら、山のこと、自然のこと、それだけではなく、その時間自体を楽しんでもらえ、人とのふれあいも楽しんでもらえるようなイベントを開催したいです。

それから、秋の見どころとしては忘れてはならないのは、大台町の紅葉。
今は、紅葉のベストシーズンについての問い合わせが多いです。
ちょうど昨日、香港から国際電話がありまして、
「私たちはもみじを見に行くのですが、もみじの色はどうですか?」
と、片言の日本語で一生懸命聞いてくれたので、30分ほど大台町の紅葉について語っていました(笑)